耐震野郎が無料の耐震対策、二階で寝ることを薦めるだけのページ

耐震診断資格者が木造住宅の耐震診断よりもまず二階に寝ることをお勧めするブログです

災害では二階に寝ることがメリットになることが多いのです

台風21号や台風24号では気象庁からの呼びかけにおいて、避難を勧めるとともに、どうしても自宅に残る場合は2階以上で過ごすようにしましょうというというメッセージが発せられました。

気象庁が災害に際して、ここまで具体的に2階で過ごす、これは夜なら二階で寝ようということですね、ということを提唱したのは、おそらく初めてではないかと思います。

記憶にありません。

表現として、2階で過ごすように、また、極めて限定的にどうしても避難できなかった場合はなどという注意書きがありましたが、それでも、2階で寝よう!に通づるメッセージであり、この表現をYahoo!ニュースで発見した時はちょっと嬉しかったです。

台風の災害で怖いのは浸水被害と土砂災害です。

土砂災害は山津波とも呼ばれますが、裏山から土砂がどーっと流れ落ちてくるということから昔からそのように言われます。

東日本大震災では本当に津波が襲ってきて犠牲者が数多く出たので、あえて、津波という言葉を使った山津波とはあまり報じないというお約束があったかもしれませんが、山津波という言葉は実際には東日本大震災の時にも使われています。

津波というか土砂災害でも2階で寝る方が、生存確率はやはり高まります。

基本的に地震に備えて2階で寝よう!というのと原理は同じことです。

木造住宅の2階建を考えれば、土砂が流れ込んでくるのは当然1階からということになります。

土砂はあくまで下から流れてくるのですから。

そうした土砂と直接対面したくないならば、1階では寝ないようにする、長く過ごさないようにする、というのは当たり前のことです。

これが、地震の場合は、大きな地震で揺れた場合には1階が脆く崩れるというのが木造住宅の特徴ですから、そんな1階で寝ていたとすれば、上から形が残ったままの2階がズドーンと落ちてくるのです。そんな1階には寝ていたくないというのは当たり前ですね。

もっとも簡単な浸水については、水が床下から上がってくるわけで、当然1階にいる方が床上浸水に巻き込まれる可能性が高いので、1階で寝ていたくないということになります。

このようにあらゆる災害において、1階というのは一般的に留まるべきではないといっていいようです。

地震対策として、無料でできる2階で寝よう!を提唱していますが、2階で寝る、ということは、単に地震対策として有効なだけではなく、台風による浸水被害、土砂災害にも一定程度有効だということがわかっていただければ幸いです。


001 how to survive大地震での木造住宅の潰れ方